24時間効く高血圧治療薬「ミカルディス」

ミカルディスはテルミサルタンを主成分とする、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(通称ARB:AngiotensinII Receptor Blocker)に属する降圧剤として国内で5番目に認可されました。
ミカルディスの特徴は、ポリペプチドの1種で血圧上昇の原因となっている生理活性物質アンジオテンシンIIに拮抗して作用を及ぼし、その働きを阻害することで血管が広がり、また水分や電解質が調整されて血圧上昇を抑えることができます。

さらにミカルディスは高血圧症の治療に使用されるだけでなく、心臓や腎臓の負担を軽減する効果も期待されることから、心臓病である心不全や腎臓病である腎硬化症などにも有効です。
このように血圧や心臓、腎臓への良い効果から、ミカルディスを服用することで将来起こるかもしれない脳卒中や心臓病、腎臓病のリスクを大幅に軽減させることが可能です。

ミカルディスの魅力は、同じ降圧剤であるACE阻害薬に多くみられるような咳の副作用がほとんどなく、その他の副作用も比較的少ないことです。
またもう一つ大きな魅力は、アンジオテンシンII受容体に拮抗している時間が長いために、1日1回の服用でよく長期維持療法に適していることです。

ミカルディスのようなアンジオテンシンII受容体拮抗薬は、薬価が高く、新しいタイプの降圧剤ということで医師から処方薬として選ばれることが多いようです。
用法は40mgを1日1回経口服用します。
最初は体のだるさやめまい感、頭痛などの症状がみられることが多いのですが、これらの症状はしだいに体が慣れてくることで緩和されていくでしょう。
しかし、副作用の症状がひどい場合は医師と相談しましょう。
また腎臓の悪い人は、飲み始めに腎機能が悪化してしまうこともあるので注意が必要です。

なお、血圧を下げるためには降圧剤にだけ頼るのではなく、塩分を控え、野菜や果物を多く摂取し、適度な運動を行うなどの生活習慣の改善も重要です。

作用時間が長く、一日を通して効く降圧剤

ミカルディスは有効成分テルミサルタンの働きで効果的に血圧を下げ、高血圧の影響で心臓や腎臓が機能低下に陥るのを防ぐ効能も持っています。
ARBことアンジオテンシンII受容体拮抗薬の中でも処方される数を確実に増やしているミカルディスは、1日1回の服用で24時間以上効き目が持続する作用時間の長さも注目ポイントとなっています。
高血圧症の処方薬の中でも特に注意すべき症状を抑えるのに適した効果のあらわれ方になっています。

ARB系統の降圧剤の中でもミカルディスは薬効成分の血中濃度が約半分になる時間を示す半減期が20~24時間と非常に長いことから、薬の効能自体は丸一日以上続くため、錠剤を1日1回服用するだけで長くゆっくりとした効能を生かすことができます。
ミカルディスが持つ長い作用時間の最大のメリットは薬を飲む回数が1日1回で済むといったことよりも、前日に服用したミカルディスの効能が翌朝になっても弱まることなくしっかり効いているところにあります。

高血圧の症状で怖いのは、昼間は薬の効果で降圧されているものの夜中眠っている間に血圧の高い状態が続く夜間高血圧や、高血圧症を治療中の約半数の人にみられるという起きぬけなどに血圧が上昇する早朝高血圧と言われます。
昼間は薬のおかげで正常な数値に近くなり調子の良い状態が続きますが、夜間や早朝に上昇して知らず知らずのうちに心臓や腎臓などにも悪影響を及ぼすと言われます。
24時間以上効果が続くミカルディスに含まれるテルミサルタンの効能であれば、朝になっても降圧作用が続き、心臓や腎臓の機能も守ることが期待できます。

ミカルディスの作用時間の長さは、脳梗塞や心筋梗塞など命にかかわるような症状を起こすリスクが高まる夜間や早朝の血圧上昇を抑えることに役立ち、重い副作用が起こりにくいこともあって処方する医師も増えていると言われます。
テルミサルタンは人気が高い成分だけにジェネリック医薬品も多く登場しており、今後もさらに処方数を増やすことが推測されている薬です。