食事の影響がほぼ無し!高血圧薬「オルメテック」

高血圧薬の「オルメテック」は血圧を下げる薬で、オルメサルタンメドキソミルを成分としています。
オルメサルタンメドキソミルはプロドラッグと呼ばれ、消化管から吸収される過程で速やかに安全に加水分解され、オルメサルタンとなります。
オルメサルタンメドキソミルの吸収は、食事の影響をほとんど受けないため服薬しやすい薬といえます。

オルメテックは飲み始めから1週間程度で降圧作用をあらわし、2週間以内に高血圧症に有意な効果を示します。
4~8週間で最大効果に達し高血圧症を安定させます。
オルメテックの半減期は20時間と長く、1日1回の服薬で安定した血圧のコントロールが可能です。
またオルメテックはインバースアゴニスト作用があり、心臓や腎臓などに対する保護効果を持ち合わせています。
オルメテック錠は口の中で溶けますが、成分の吸収は消化管で行われるため、オルメテックの服薬は唾液または水で素早く飲み込みます。

オルメテックは重篤な副作用が少なく、服薬量を上げても副作用が増加しにくいと言われています。
飲み始めは1日5~10mgから服用を開始し、主治医の指示に従って症状を見ながら10~20mgまで増薬します。
1日の最大服薬量は40mgと言われていますが、自己判断で増薬することは避け、主治医の指示に従い用法用量を守った服用を心がけます。

もしオルメテックを飲み忘れた時は、思い出した時にすぐ服用します。ただし次の服薬時間が近い場合は、飲み忘れた分は服用しません。
オルメテックは血圧を下げる効果が強く、半減期も長いため2回分を1度に服薬することは危険です。必ず1日1回の服薬量を守ってください。

重篤な副作用が少ないオルメテックですが、以下の症状が見られた場合には、主治医の診察・処置を受け、服薬について相談してください。

  • 血管浮腫
  • 腎不全
  • 高カリウム血症
  • 意識消失
  • 肝機能障害
  • 血小板減少
  • 横紋筋融解症
  • 低血糖
  • アナフィラキシーショック
  • 重度の下痢

食前・食後、いつでも服用しやすい高血圧治療薬

高血圧治療薬の服用無しに高血圧症の改善は見込めませんが、高血圧治療薬と食事には密接な関連があり、摂取してはいけない食品群が存在します。
一般的にグレープフルーツなどの柑橘系の食品は高血圧治療薬の効果を高め過ぎてしまうと言われており、血圧が下がり過ぎて場合によっては生命に係わる副作用が現れることがあります。

しかし、この柑橘系食品はカルシウム拮抗薬と呼ばれる種類の高血圧治療薬に関してのみ言えることです。
カルシウム拮抗薬は自然に代謝される分を考慮して服用しますが、柑橘系食品のフラボノイド成分が代謝する酵素の働きを弱めてしまいほとんど代謝されなくなってしまうために、薬の作用が強く出てしまうことが原因です。

オルメサルタンを主成分とするオルメテックは血圧を上げる物質である「アンジオテンシン2」と呼ばれる物質の作用を妨害する作用があり、血管収縮や体液貯蓄、交感神経活性亢進を抑制することにより血圧を下げる働きをする「アンジオテンシン受容体拮抗薬」の分類でカルシウム拮抗薬とはその成分が全く異なるため、食事の制限を必要としないのが特徴となっています。

また、オルメテックの服用を食前と食後で比較した臨床試験では、薬物動態に及ぼす食事の影響は全くないことが確認されているので、空腹時や満腹時でも状態を気にすることなく服用することができることがオルメテックを服用する大きなメリットです。
なお、併用禁忌の医薬品はありませんが、解熱鎮痛消炎剤や総合感冒薬などの医薬品との併用は注意が必要となっています。
薬の併用には専門的な判断が必要になるため、風邪の症状がある場合は市販薬を購入する前に医師の診断を仰ぐことが大切です。