副作用が少ない高血圧薬「アダラート」

有効成分アダラートが配合されているニフェジピンは、カルシウムが流入する受容体を阻害する効果があり、高血圧や狭心症などの治療に用いられます。
カルシウムの作用に拮抗することから、カルシウム拮抗薬に分類される薬です。

一般的に骨の成分として知られるカルシウムには、血管とも深い関係があります。
体内に存在するカルシウムのほとんどは骨を集中していますが、他にも血管の収縮をはじめとする生理作用に欠かせない働きを担っています。
血管にはカルシウムが入ってくるための受容体があり、その受容体にカルシウムが流入することで血管は収縮を起こすのです。
高血圧患者の場合、血管が収縮した分だけ血圧が上昇し症状が悪化してしまいます。
アダラートによってカルシウムが血管を収縮させるのを抑えれば、その分だけ血管が拡張するようになります。

用法用量としては、アダラートカプセルを服用する場合、1日3回1回につき10mgの合計30mgを服用するのが一般的です。
ただし、患者の年齢や体重、症状などに合わせて服用量は変化します。
他にも様々な種類があり、アダラートLの場合は、高血圧の治療のためには1回10mgから20mgを1日2回に分けて服用します。
アダラートCRを用いる時は、1日1回10mgから20mgの糖よからはじめ、その後に症状に応じて1日1回20mgから40mgを投与して下さい。

血管を拡張させる作用があるアダラートでは、血管拡張に伴う副作用が生じることが多いのが特徴です。
主な副作用には、頭痛や顔のほてり、動悸やめまいなどがあります。
どれも血管が拡張し、血流が促進されることによって起きる副作用です。
精神面に副作用が現れる場合もあり、倦怠感やうつ気味、眠気または不眠、脱力感や四肢のしびれる感覚などがあります。

高血圧薬は一般的に副作用が現れやすい特徴がありますが、アダラートは副作用が少ないのがメリットです。
日常生活に支障が出ない程度の軽い症状ならば、問題なく投与を続けられます。

飲み合わせに注意が必要なものとは?

アダラート(一般名:ニフェジピン)を服用することによる大きな副作用はあまり見られませんが、同時にほかの薬を服用する場合は飲み合わせには必ず注意をしなければなりません。

同時に服用する降圧剤や利尿剤が、その対象となります。
レセルピン、メチルドパ、プラゾシン塩酸塩などといった血圧降下のための薬品を使用している場合は血圧が必要以上に下がり過ぎてしまい、大変危険な事態に直面することも懸念されます。
また心臓の薬であるジゴキシンも、同時併用はリスクが高く、避けるほうが賢明といえます。
シゴキシンを身体から外に排出する作用がアダラートによって阻止されるために、結果としてジゴキシン中毒を発症する恐れがあるからです。

他にイトラコナゾールやフルコナゾールなども併用が禁忌となっています。
さらにリファンシピン、フェニトイン、カルバマゼピンなどの抗てんかん薬や、タクロリムス、シクロスポリンなども同様に禁忌の扱いとなっています。

アダラートは高い効能が期待される薬なのですが、このように飲み合わせが良くない薬品がかなりたくさんあるのです。
もし風邪を引いて病院で治療を受ける場合は、必ずアダラートを服用中である事実を医師に伝えなければなりません。
それを怠ると、副作用に見舞われたり、あるいは薬の効果が異常に強くなり過ぎてしまうというトラブルが起こる危険性があります。

アダラートは用法を厳格に守って服用すれば非常に秀逸な治療薬ですが、飲み合わせに関しては注意点が多く、他に服用している薬がある人にとっては重要です。
飲み合わせの結果によって、本来は安全性の高い薬であるにもかかわらず、マイナスの結果を招くことにもなりかねません。